処女の微熱[百済児廿日]漫画レビュー！

『処女の微熱』は、百済児廿日（くだらじ はつか）先生の初単行本！

ピュアでまっすぐな恋心を、濃密な描写と繊細な心理描写で描き切った、純愛オムニバス作品集です。

うぶで一生懸命な女の子たちの初恋や葛藤を、美麗な作画とともに描く7つの物語は、「ときめきたい人」や「甘酸っぱい青春ストーリーが好きな人」にこそ読んでほしい一冊！

この記事では、

• 『処女の微熱』を安全＆お得に読む方法
• 収録作品の魅力
• 違法な海賊版サイトの危険性

といったポイントを、まるっとわかりやすく紹介していきます。

話題のスピンオフ収録で話題のデジタル特装版についても触れているので、購入前の参考にぜひどうぞ！

『処女の微熱』はどこで読める？

『処女の微熱』を安全に、そしてお得に読むにはどうすればいいのか？
その方法を詳しく解説していきます。

海賊版サイトは絶対NG！

「無料で読める」と誘導してくる海賊版サイトには、絶対にアクセスしないようにしましょう。

というのも、『処女の微熱』は公式に無料公開されている情報が存在しないため、そうしたサイトはすべて違法アップロードによるものです。

さらに、海賊版サイトには以下のような深刻なリスクがあります。

• ウイルス感染
• フィッシング詐欺
• 個人情報の流出

安易にアクセスすると、取り返しのつかない事態を招くことも…。

大切なデバイスと自分自身を守るためにも、正規サイトを利用しましょう。

そして何より、作品を生み出してくれる作家・百済児廿日先生を応援することにもつながります！

『処女の微熱』収録作品紹介

本作『処女の微熱』には、恋に恋する思春期オトメたちのきらめきが詰まった全7作品を収録。

さらに、デジタル特装版には限定のスピンオフ作品
『処女の微熱 〜猛暑〜』が12ページ分の特典として収録されています！

夏、海、水着──
付き合い始めたばかりの二人が、初めて一緒に過ごす夏休み。
「処女の微熱は陽熱至極。」シリーズの甘酸っぱくて眩しい青春の続編が描かれます。

処女の微熱は陽熱至極。
処女の微熱は陽熱至極。〜処暑〜

本作の原点とも言えるデビュー作にして、いきなり大反響を呼んだ珠玉のエピソード。

主人公・菅原満（すがわら みつる）くんは、クラス内で目立たず、いわゆる”スクールカースト最底辺”な男子。

そんな彼が心を奪われたのは、学年随一の才女であり、小柄で守ってあげたくなるような存在感を放つ隠れ美少女──古湊小雪（こみなと こゆき）さん。

クラスの中でも存在感最低クラスの彼は、プールの授業中、彼の視線の先には、小柄で誰からも可愛がられている学園一の才女、学園の隠れマドンナ、古湊小雪（こみなと こゆき）さん。

プールの授業中、彼は彼女の水着姿に釘付けになっていると、彼女もまた──

優等生ヒロインが実は…というギャップや背徳感が満載ながら、胸キュン青春ラブストーリーです！

禁書庫の夢魔

ギャップがたまらない──ドS司書ちゃん×強面読書男子の知的（？）ラブコメ！

主人公・佐久間（さくま）くんは、見た目はいかつくて怖がられがちだけど、中身はいたって真面目な読書男子。

彼が通う学校には、地域の人も利用できる私立の図書館が併設されていて、佐久間くんはその常連。

……その理由は、本だけじゃなく、そこにいる優しい司書のお姉さんにちょっとした恋心を抱いているから。

誰にでも分け隔てなく笑顔を向けてくれる彼女は、まさに癒しの天使。
強面な自分にもいつも丁寧に接してくれるその姿に、佐久間くんの妄想は日々膨らむばかり──。

そんなある日、彼女から「オススメの一冊があるんです」と声をかけられ、案内されたのは図書館のさらに奥……
関係者以外立入禁止の“禁書庫”エリア。

そこには、彼が密かに読み続けていたとある過激な純文学作品がずらり。
──そして司書ちゃんの表情が一変。

「こういうの、好きなんですよね？ 佐久間くん。」

天使の笑顔から一転、ドSモード全開の司書ちゃんが、彼の読書趣味をピンポイントで突いてきて……？

静かな図書館の奥で繰り広げられる、
“知的”な攻防と恋の駆け引きにニヤニヤが止まらない、衝撃ラブコメディ！

兎角浮世はママならぬ。

慈愛MAX！“妹弟子”が優しくて強いママになる！？

うだつの上がらない若手棋士、小鳥遊（たかなし）くん。
将棋の世界で伸び悩み、今日もまた一敗──メンタルはどん底へ。

そんな彼をずっと見守ってきたのが、幼いころから師匠を同じくする妹弟子・雲雀（ひばり）ちゃん。

努力家でひたむきな小鳥遊くんに、雲雀ちゃんは昔から淡い恋心を抱いている。
だけど彼が勝てないまま悩み続けている姿を見るのは、やっぱりつらい。

だからこそ、ある日ついに雲雀ちゃんの「究極の甘やかしモード」が発動！

疲れた彼を癒すために、雲雀ちゃんが出した一手とは──
なんと、「家族になっちゃう」こと！？

「守るものができたら、もっと強くなれるよね？」
そんな無邪気で真っ直ぐな想いと、“ママ”のように包み込む優しさで小鳥遊くんを励ます雲雀ちゃん。

タイトルの『兎角浮世はママならぬ。』は、
“世の中は思い通りにならない”という意味のことわざ「兎角浮世はままならぬ」と、
“ママ”として彼を包み込む雲雀ちゃんの母性を掛けたダブルミーニング。

甘く、優しく、そしてちょっぴり背中を押してくれる、心あたたまるラブストーリーです。

苺のクリシェに小夜曲を。

“恋に憧れる”年頃の女の子が、はじめて感じる「好き」の音色。

恋に興味はあるけど、よくわからない。
周りの子はどんどん先に進んでいくのに、私だけ取り残されている気がする──。

そんなモヤモヤを抱えるのが、楽器店でバイト中の女の子、アツコちゃん。

彼女はある日、親友から「初体験済み」の報告を聞かされて、内心かなり動揺。
自分はまだ“恋愛未経験”で、何も知らない。なのに、みんな大人になっていく。

そんな彼女が出会ったのは、バイト先によく顔を出す、ちょっと年上の苦学生。
いつも金欠なのに、どこか飄々としていて、でも優しい──そんな“オトナな雰囲気”のある彼に、自然と惹かれていくアツコちゃん。

やがて彼との距離が縮まり、
自宅でもある楽器店2階の部屋で、彼からギターを習うことに。

ドキドキしながら彼の隣に座って、コードを押さえる指に手を添えられて──
「もしかして、今日がその日…？」
そんな予感がアツコの胸を高鳴らせる。

子どもと大人の狭間で揺れる、“まだ知らない恋”のかたち。
ひとつの音が、ふたりの関係を静かに変えていく、青春ラブストーリーです。

露凝りて白色

「ダメなふたり」だからこそ分かり合える──傷だらけの青春ラブストーリー。

紗花（さやか）ちゃんは進学塾。健介（けんすけ）くんは部活。それぞれ挫折した二人の共通点は、落ちこぼれであること。

そんな二人が放課後に訪れるのは、人気のない教室。

イチャイチャしたり、冗談を言い合ったり、お互いに傷を隠すことなく、少しずつ心の距離を縮めていきます。

そしてある日、ふとこぼした本音がきっかけで、二人はそれぞれの挫折に向き合い始める──。

そんな不器用で優しい決意が交差する、
“諦めきれない青春”をもう一度取り戻すための、等身大のイチャラブストーリーです。

三叉路から向こう側

寒空の下、車内で交わされたのは禁じられた想い。

冬の帰り道、塾終わりの遥香（はるか）ちゃんを迎えに来るのは、いつも兄のあきくん。

些細な会話、ちょっとした気遣い。他人から見ればただの兄妹の時間。

けれど二人のあいだには、もう家族という言葉では片付けられない、
微かな温度差が確かに存在していました。

その気配を感じ取り、あきくんはあえて距離を置こうと決断します。
「来週からは、母さんが迎えに来ることになったから──」
そう告げた彼の横顔は、どこか切なげで、少しだけ決意に満ちていました。

突然のことに戸惑い、遥香ちゃんは涙を流しながら想いを吐露します。

そして、その涙に心を折られたあきくんも、自分の気持ちを打ち明けます。
“許されない関係”と知りながらも、それでも止められない想い──

エンジンの音だけが響く、静かな車内。
外は雪、だけど二人の間には確かにあたたかなぬくもりがありました。

“三叉路”──それは、ふたりの関係が変わる分岐点。

戸惑い、傷つきながらも、想いを交わし合うことでしか前に進めなかった二人の姿に、切なさと純粋さが交錯する、禁断×青春ラブストーリーです。

『処女の微熱』見どころ

『処女の微熱』は、青春の純愛ラブコメが詰まった作品集です。

ここでは、その中でも特に注目したい見どころを3つのポイントに分けてご紹介します！

恋する女の子たちの”うぶかわ”が炸裂！

本作に登場するヒロインたちは、みんな恋に不器用で一生懸命。

好きな人に想いを伝えるのも、手を繋ぐのも、初めてのキスも。全部がぎこちなくて、でもピュアで、心に刺さります。

表情や仕草のひとつひとつに、「好きってこういうことなんだ…」と、思わず頬がゆるむような、リアルなときめきと初々しさが詰まっています。

誰かを想うことで、少しだけ強くなれる

落ちこぼれ同士のふたり、自己肯定感が低い少女、夢に敗れた若者──
登場人物たちは皆、どこかでつまずきながらも人を好きになることで前を向いていく。

「守りたい人ができたから」「そばにいたいから」その理由だけで、不器用な彼らが一歩を踏み出す姿は、まさに青春ラブの王道であり、感動ポイントです。

百済児廿日先生の描く恋愛は、ただ甘いだけじゃなく、どこか背中を押してくれる強さがあります。

丁寧な心理描写×最高に可愛い作画！

本作最大の魅力は、やはり百済児廿日先生の繊細で表情豊かな描写力。
ヒロインたちの表情、しぐさ、間の取り方すらも“萌え”の塊で、
「あ、この瞬間好きになってるな」と伝わる演出が絶妙です。

さらに、ページごとの構成もテンポがよく、読みやすさ抜群。
“好き”という感情が育っていく心理描写と視線誘導が秀逸で、
何度も読み返したくなるシーンの連続です。

まとめ

うぶで甘い恋がギュッと詰まった純愛短編集！

百済児廿日先生の初単行本『処女の微熱』は、
恋に不器用な女の子たちの初々しくもリアルな恋模様を、
繊細な心理描写と極上の作画で描き切った、珠玉の作品集です。

登場するカップルそれぞれにドラマがあり、とにかくキュンが止まりません。

“恋のはじまり”を思い出させてくれる珠玉の短編集を、ぜひこの機会にチェックしてみてください！