名探偵コナンの劇場版シリーズは1997年の初公開以来、毎年新作が話題となる大人気アニメ映画です。2025年4月18日(金)には、シリーズ最新作 「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」 が公開予定!長野県警の大和敢助を中心に、壮大なミステリーとアクションが展開されるであろう本作ですが、これまでの劇場版とのつながりや、予習しておきたい関連作品も気になりますよね。
本記事では、 『隻眼の残像』 のあらすじ・見どころを詳しく解説し、過去作の中から特にチェックしておきたい作品も紹介します。映画を120%楽しむために、ぜひ予習しておきましょう!
劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」あらすじ
2025年4月18日(金)公開予定の映画 「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」 は、長野県警の 大和敢助(やまと かんすけ) を中心に描かれる物語です。
かつて敢助は、雪山で“ある男”を追跡中に、その男が放ったライフル弾を受け、左眼を負傷。さらに雪崩に巻き込まれ、消息を絶ちます。──それから10カ月後。奇跡的に生還した敢助は、国立天文台野辺山で研究員が襲われた事件の捜査に乗り出します。
事情聴取の最中、突如天文台の巨大パラボラアンテナが動き出し、その瞬間、敢助の左眼が激しく疼く──まるで、過去の事件と何かがリンクしているかのように……。
一方、毛利小五郎のもとには、旧友である刑事”ワニ”から 雪山の事件に関する電話 が入ります。後日、直接会う約束をした小五郎と、それに同行するコナン。しかし、待ち合わせ場所に向かう途中、突然銃声が響き渡る……!
劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」タイトルの意味
劇場版『隻眼の残像』というタイトルには、一体どのような意味が込められているのでしょうか?
本作では 「隻眼」 というキーワードが重要な役割を果たすことが予告映像から判明しています。
また、「残像(フラッシュバック)」という言葉も、過去の事件や記憶の断片を示唆している可能性が高いです。
ここでは、それぞれの言葉の意味を掘り下げ、本作のテーマを考察します。
隻眼とは?
「隻眼(せきがん)」とは、片目しかないことを指します。『名探偵コナン』において、隻眼は重要な人物の特徴として何度も登場しました。
特に、黒の組織No.2「ラム」の特徴として話題となり、原作では複数のキャラがラム候補として登場しました。
しかし、劇場版『隻眼の残像』の 「隻眼」 は大和警部の隻眼を指すことが予告映像で示唆されています。
そのため、黒の組織との関連性は低いと考えられます。
また、黒田兵衛管理官も隻眼ですが、彼の過去はすでに原作で明かされており、本作では直接関係しない可能性が高いでしょう。
つまり、「隻眼」という言葉は、大和警部の過去の事件や彼自身の記憶に焦点を当てたものだと考えられます。
残像(フラッシュバック)とは?
「残像」とは、強い光を見た後に視界に残る影や、過去の記憶がフラッシュバックする現象を指します。
心理学的に「フラッシュバック」は、強い感情やトラウマに結びついた記憶が突然よみがえる現象です。特に、未解決の問題や心に残る出来事に関係することが多いとされています。
本作のタイトルが『隻眼の残像』であることから、
🔹 大和警部が隻眼になった過去の事件が鍵となる
🔹 彼の記憶の中にある、未解決の謎が浮かび上がる
🔹 「残像=過去の真実」を探る物語になる
といった展開が予想されます。
大和警部が 雪崩に遭った事件の真相 とは何なのか?
彼が思い出すべき「残像」とは?
この劇場版が、彼らにとってどのような意味を持つ物語になるのか、ますます期待が高まりますね。
劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」予習すべきエピソード
『隻眼の残像』は、劇場版シリーズ初となる 長野県警メインのストーリー。これまでのアニメや原作で描かれてきた彼らの活躍を知っておくと、映画をより深く楽しめます!
ここでは 長野県警が登場する重要エピソード を時系列順に紹介します。この順で見ていけば、『隻眼の残像』に向けた予習はバッチリです!
風林火山【重要度:高】
- 📖 原作: 単行本第59巻-File5〜10
- 📺 アニメ: シーズン13・第516~517話
長野県警の大和勘助警部と、上原由衣(当時は虎田性)の初登場回。
長野の虎田家から依頼を受けた小五郎(+コナン&蘭)が長野を訪れ、現地で大和警部と由衣に出会います。さらに、龍尾家から依頼を受けた平次(+和葉)も登場!
物語の軸となるのは、「風林火山」に準えて発生する連続殺人事件。そして、6年前に事故死した 甲斐巡査の死の真相も絡んできます。
甲斐巡査は、大和警部と由衣が刑事になったきっかけとなった人物。その事件に関与している可能性があるため、 大和警部と由衣も疑われる展開に…!
コナンや平次も活躍しますが、大和警部や由衣にも見せ場があり、長野県警の優秀さが分かります。彼らの人間関係を知る上でも重要なエピソードです!
危険な二人連れ
- 📖 原作: 単行本第65巻-File6〜7
- 📺 アニメ: シーズン13・第557話
大和勘助&上原由衣と阿笠博士&灰原哀の初対面エピソード!
由衣は刑事に復帰したことも明らかになります。
阿笠博士と灰原は、山梨からの帰り道、車が故障し財布も失くしてしまうトラブルに見舞われます。困っていたところ、通りがかった二人組の車に乗せてもらうことに。しかも、目的地は偶然にも毛利探偵事務所!
ところが、車内には弾痕や血痕が残っており、さらに二人の会話もどこか物騒な雰囲気で…不審な気配を感じ取った灰原は、コナンへ助けを求めるが──
死亡の館、赤い壁【重要度:高】
- 📖 原作: 単行本第65巻-File8〜第66巻-File1
- 📺 アニメ: シーズン13・第558〜561話
諸伏高明警部の初登場回!
大和警部との因縁も明かされる重要エピソードです。
小五郎(+コナン&蘭)は、大和警部の依頼で長野を訪れ、「赤い壁」事件の捜査を協力することに。
そこで、大和警部は小五郎よりもコナンの推理力に期待しており、彼を諸伏警部に同行させます。
本エピソードでは、諸伏警部が所轄に所属している理由 や、彼と大和警部の関係が描かれます。二人はライバルとして険悪な雰囲気を醸し出しつつも、お互いを認め合っていることがわかります。
さらに、事件のラストにはメインキャラたちの寸劇もあり、シリアスな展開の中にちょっとしたユーモアが織り交ぜられています。
『隻眼の残像』での大和警部&諸伏警部の関係性を理解する上で、必見のエピソードです!
毒と幻のデザイン
- 📖 原作: 単行本第74巻-File8〜第75巻-File2
- 📺 アニメ: シーズン17・第652~655話
軽井沢での事件に、遠隔で長野県警が協力!
諸伏警部は本日付で長野県警本部に”自力で”戻ったことを明かします。
コナン&平次が軽井沢で事件を捜査する中、長野県警の大和警部たちは遠隔でサポート。この連絡が実現したのは、『風林火山』のラストで和葉が上原由衣と連絡先を交換していたからでした。
一方、事件の裏では蘭&和葉の恋バナも展開!由衣の恋の進展が気になった二人は、ついに和葉が平次に告白を決意。しかし、その結果は……?
長野県警の活躍は少なめですが、『風林火山』とのつながりを確認する意味ではチェックしておきたいエピソードです!
赤女の悲劇
- 📖 原作: 単行本第82巻-File11〜第83巻-File3
- 📺 アニメ: シーズン19・第754~756話
長野県警が協力する形で登場!
どちらかというと世良真純が中心のエピソードです。
世良に誘われ、コナン・蘭・園子は山奥の貸し別荘を訪れます。
しかし、そこで事件が発生!
さらに、その事件が 15年前に起きた「赤女」事件と関連 していることが判明します。
現場に登場したのは由衣刑事。
「赤女」事件は、15年前、大和警部と諸伏警部が警察学校の研修中で交番勤務をしているときに起きました。彼らは事件のマスコミ発表前にどうしても確認しておきたいことがあると聞き込みを行っていました。
本エピソードでは、由衣刑事がホラーに弱いことが判明。コナンが「森の中に何物かが潜んでいるかも」と告げると「ええええ!?」と後退りします。
コナンは心の中で「(あんた刑事だろ…)」と突っ込んでいます。
かまいたちの宿
- 📖 原作: 単行本第86巻-File5〜8
- 📺 アニメ: シーズン21・第808~809話
登場するのは長野県警ではなく、群馬県警!?
平次の誘いで、長野の山奥にある旅館を訪れた小五郎(+コナン&蘭)。
そこで事件が発生し、皆が長野県警が来ることを期待していたら、捜査にやってきたのは群馬県警の山村警部でガッカリ…
この時の物語本編は、ラム編に突入していて、ラムの特徴とされる「隻眼」「屈強な大男」「女のような男(長髪)」「年老いた老人(杖)」で、コナンは大和警部を連想します。
県警の黒い闇【重要度:高】
- 📖 原作: 単行本第86巻-File9〜第87巻-File2
- 📺 アニメ: シーズン21・第810~812話
黒田兵衛が長野県警の捜査一課長(警察庁からの出向中)として初登場!
かまいたち事件を解決した後、コナンたちは平次たちと別れ、長野県の川中島へ観光へ。
しかし、そこで偶然長野県警が動いている現場に遭遇します。
本エピソードは、長野県警内部の汚職に関わる 「啄木鳥(きつつき)会」 の関係者が狙われる事件。啄木鳥会とは、押収した拳銃を横流しして私腹を肥やしていた 犯罪組織で、長野県警の暗部そのものとも言える存在でした。
事件の捜査を指揮するのは、この回で初登場した黒田課長。彼は 諸伏警部に大和警部の監視を命じる など、緊張感のある展開が続きます。
最終的に、コナンたちは事件解決の瞬間には新幹線の中という異例の形になりながらも、長野県警の面々が優秀さを発揮して事件を解決します。
黒田兵衛と『隻眼の残像』
黒田もまた隻眼の人物ですが、彼の過去は原作本編で明かされています。
また、本エピソードでは黒の組織No.2「ラム」候補として怪しく描かれました が、ラムの正体はすでに判明済み。
しかし、劇場版 『隻眼の残像』には黒田管理官の登場が確実!
果たして彼がどのような役回りになるのか、要注目です!
キッドVS高明 狙われた唇【重要度:中】
- 📖 原作: 単行本第96巻-File4〜7
- 📺 アニメ: シーズン25・第983~984話
怪盗キッドと諸伏高明警部の対決回。”唇”を巡ってキッドと平次の因縁が生まれたエピソードですね。
諸伏警部は、この回で 「差出人不明の封筒」を受け取るため東京を訪れていた ことが明かされます。その中身や差出人は不明のままですが、彼の人間関係が 意外な人物と繋がっている可能性 が示唆される重要な布石に。
36マスの完全犯罪【重要度:中】
- 📖 原作: 単行本第97巻-File2〜6
- 📺 アニメ: シーズン26・第1003~1005話
長野県での事件にコナン、安室、脇田が挑む!事件後の諸伏警部の”意味深なモノローグ”にも注目。
小五郎は「4人で来てほしい」という依頼を受け、コナン、安室、脇田とともに長野県へ向かいます。そこで発生した事件に関与し、長野県警が登場。
ただし、事件自体はコナンたちがほぼ解決してしまい、 長野県警が現場に到着したのは事件解決後。
しかし、その後の 諸伏警部のモノローグが意味深 で、今後の展開に繋がる可能性があるシーンが登場します。
群馬と長野 県境の遺体【重要度:中】
- 📖 原作: 単行本第102巻-File2〜4
- 📺 アニメ: 第1124〜1125話
群馬県警・山村警部と長野県警・諸伏警部が初対面!”弟・景光”の存在が明かされる重要回。
群馬県と長野県の県境で発見された遺体をめぐり、群馬県警の 山村警部 と、長野県警の 諸伏警部 が捜査にあたります。
この回で、山村警部は諸伏警部に「どこか懐かしい面影」を感じます。そして、彼の 亡くなった弟・景光の存在が明かされる ことに。
原作では 山村警部と長野県警の大和警部・由衣刑事は初対面 ですが、実は劇場版『漆黒の追跡者』ですでに顔を合わせています。そのため、映画シリーズを観ているとまた違った視点で楽しめるエピソードです。
まとめ:『隻眼の残像』をより楽しむために!
『劇場版 名探偵コナン 隻眼の残像』は、 長野県警をメインに据えたシリーズ初の劇場版 となります。大和敢助を中心に、諸伏高明や上原由衣といった 長野県警メンバーの活躍が期待される作品 です。
予習として、以下のポイントを押さえておくと、映画がさらに楽しめるはず!
✅ 長野県警の主要メンバー(大和敢助・諸伏高明・上原由衣・黒田兵衛)の登場エピソード
✅ 大和警部の過去と隻眼になった経緯(「風林火山」)
✅ 諸伏高明のライバル関係と家族の謎(「死亡の館、赤い壁」「群馬と長野 県境の遺体」)
✅ 黒田兵衛の初登場と長野県警の内部事情(「県警の黒い闇」)
✅ 長野県警と他のキャラクターの関わり(コナン・平次・安室・キッドとの接点)
本記事で紹介したエピソードをチェックしておけば、『隻眼の残像』の ストーリーの背景やキャラクターの関係性がより深く理解できる はず!公開までにぜひ予習して、映画館で最高のミステリーを楽しみましょう!