世界の中にお前だけ[もず]気になる異性は幼馴染だけ

『世界の中にお前だけ』は、もず先生の商業漫画作品。

超田舎で暮らす幼馴染の二人の、素直でまっすぐな恋心が描かれたラブストーリー。他に娯楽のない環境で関係にハマっていきながらも、心が洗われるような読後感がおすすめの一作です。

この記事では、以下の視点から『世界の中にお前だけ』の魅力を掘り下げていきます。

作品の見どころから、どこで読むのが一番お得かまで、まるっと分かる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

『世界の中にお前だけ』レビュー｜ネタバレなしで魅力を解説！

ここからは、ネタバレを避けながら『世界の中にお前だけ』の魅力をじっくり解説していきます

こんな疑問を持っている方に向けて、読後にほっこりする感覚も含めてお伝えします！

舞台は、人口がごくわずかな田舎の村。太郎くんとかりんちゃんは、そんな村で育った幼馴染です。

同世代の友人たちは次々と街へ引っ越し、残されたのはこの2人だけ。新入生が2人しかいないというレベルの超過疎っぷり。

昔から常に一緒だった2人は、「たろちゃん夫婦」とからかわれるほど仲が良い間柄。

ところがある日、”いつも”のように一緒にいると、かりんちゃんが「先輩に告白された」と打ち明けたことで、”いつも”にひびが入る感覚に陥ります。

それまで当然のように隣にいた存在が、他の誰かに取られてしまうかもしれないという不安。その気持ちがきっかけとなり、お互いを異性として強く意識するようになります。

太郎くんとかりんちゃん、実はどちらも同じ気持ちを抱えていた。そんな心の機微を描く、青春ど真ん中なラブストーリーです。

かりんちゃんは、太郎くんのことを「たろちゃん」と呼ぶ、明るくて素直なヒロイン。

一方で太郎くんは、ちょっと不器用な思春期男子。心の中では「コイツ」と呼びながらも、本当は彼女のことが気になって仕方ない様子です。

そんな二人が、「他の誰かに取られるかも知れない」と気づいた瞬間に、”所有の証”をつけて関係を深めていくんですが、驚くほど素直に進展していくんです。

幼馴染が恋人に発展する作品って、すれ違いや気持ちの食い違いが描かれることも多いですが、本作はそれが一切無し。

むしろ、お互いの気持ちがまっすぐだからこそ、読んでいてめちゃくちゃ心地良いんです。

この「変に拗れない関係性」が、むしろ新鮮で、すごく心に響くんですよね。ピュアすぎて目が潰れそうです。

舞台となる田舎の村では、遊べる場所もほとんどなくて、自然と一緒に過ごす時間が多くなる。そんな環境だからこそ、二人は身体の関係にハマっていくんです。

でも、二人はピュアでウブな少年少女。微笑ましい範疇です。

すでに親公認のような関係性になっていて、結婚以外の選択肢が無いような、外堀が埋められている感じなのもまた田舎らしいところです、

まるで「二人だけの世界」がそのまま物語になっているようで、読んでいるうちに心が洗われるような優しい気持ちになります。

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