2025年で31周年を迎える国民的漫画『名探偵コナン』。劇場版も毎年公開され、2025年には28作目が公開予定と、その勢いはとどまることを知りません。
『名探偵コナン』に興味はあるけれど、劇場版がたくさんあってどれから見たらいいか分からない…という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、劇場版『名探偵コナン』を第1作から追い続けている筆者が、初心者の方にもおすすめの作品をランキング形式でご紹介します!
ネタバレは一切なしで、各作品の魅力をたっぷりお伝えします!
初心者でも楽しめる!ランキングの評価基準
『名探偵コナン』の劇場版は毎年公開され、作品ごとに登場人物や設定がどんどん増えていきます。そのため、初心者の方がいきなり最新作から観ると、「キャラが多すぎてよく分からない…」と感じてしまうことも。
そこで本ランキングでは、キャラクターやストーリーを知らなくても楽しめる作品を基準に厳選しました!
具体的には、以下のポイントを重視しています。
- 登場キャラが比較的シンプルで、物語に入り込みやすい
- 近年の作品ほどキャラが増え、背景設定も複雑に。初心者には、登場人物が整理しやすい作品がおすすめ。
- キャラの魅力がしっかり描かれている
- 初期作品は登場人物が少ない分、コナンや主要キャラの活躍や人間関係が丁寧に描かれている。
- ミステリーやアクションのバランスが良く、単独でも楽しめる
- 原作やTVシリーズを知らなくても、ストーリーが分かりやすく、最後まで楽しめる作品を厳選。
こうした基準をもとに、初心者の方でもスムーズに『名探偵コナン』の世界に入り込める劇場版をランキング形式でご紹介します!
【2025最新&ネタバレ無】劇場版名探偵コナン初心者おすすめTOP6
それでは、初心者の方にぜひ観てほしい劇場版をランキング形式でご紹介します!どの作品も『名探偵コナン』の世界に入りやすく、キャラクターの魅力やストーリーの面白さを存分に味わえる名作ばかり。
まずは第1位から紹介していきます。
第1位:時計仕掛けの摩天楼(1作目・1997)
劇場版『名探偵コナン』の記念すべき第1作目。製作陣も手探り状態だったと語り、次作があるかどうかも分からない状況の中で生まれた本作ですが、まさに「劇場版名探偵コナンの原点」とも言える一作です。
初心者がこの作品を最優先で観るべき理由
✅ シンプルなキャラクター構成で、すぐに物語に入り込める
初期の作品なので登場人物が少なく、コナン(新一)と蘭を中心に物語が展開。キャラクター関係が分かりやすいため、初心者でもストレスなく楽しめます。
✅ ミステリーやサスペンス要素が強い
近年の作品ではアクション要素が強調されることが多いですが、本作は純粋な推理がメイン。阿笠博士の発明品に頼るのは最小限で、コナン自身が頭脳と行動力で事件に立ち向かいます。
✅ 犯人が新一(コナン)をターゲットにする「挑戦型ストーリー」
ただの事件ではなく、犯人が新一を名指しで狙ってくるのがポイント。彼の推理力を試すかのような仕掛けや罠が張り巡らされており、手に汗握る展開が続きます。
✅ コナン(新一)と蘭の絆が描かれる
時限爆弾を仕掛けられた建物の中、最後の選択を迫られるシーンは緊張感MAX。蘭の下した決断が見事に伏線回収されていて、最高の余韻に浸れます。
▶ こんな人におすすめ!
- 『名探偵コナン』を初めて観る人
- ミステリー要素を重視したい人
- コナン(新一)と蘭の関係性を深く知りたい人
劇場版の歴史はここから始まりました。まずはこの作品から観て、『名探偵コナン』の世界に足を踏み入れてみてください!
第2位:天国へのカウントダウン(5作目・2001)
劇場版で初めて「黒の組織」が登場し、物語のスケールが一気に広がった本作。さらに、灰原哀の初メイン回でもあり、彼女の謎めいた過去や心情が深く掘り下げられた重要な作品です。
初心者がこの作品を観るべき理由
✅ 灰原哀という超重要キャラの初期像を知ることができる
灰原哀は『名探偵コナン』の中でも屈指の人気キャラで、「黒の組織との因縁」や「心の葛藤」が色濃く描かれています。
特に本作では、組織を裏切ったばかりの頃の灰原が描かれ、彼女のクールでミステリアスな雰囲気や、「姉・宮野明美の死を受け入れられない」という繊細な心情が見どころ。夜な夜な誰かに密かに電話するなど不穏な行動もあり、その正体を知るとより感慨深く感じるはずです。
✅ 少年探偵団がストーリーにしっかり絡む
普段はトラブルメーカーになりがちな少年探偵団ですが、本作では物語の中心でしっかり活躍。子どもたちならではの視点や勇気が事件解決に大きく関わり、シリーズの中でも印象的な役割を果たしています。
✅ 「黒の組織」が劇場版に初登場!緊張感MAXの展開
原作やアニメではおなじみの「黒の組織」ですが、劇場版では本作が初登場。灰原の過去と組織の影がちらつくことで、ただのミステリーではなく、名探偵コナンの核心に迫る緊張感がプラスされています。
▶ こんな人におすすめ!
- 灰原哀というキャラクターに興味がある人
- 黒の組織の存在を知っておきたい人
- シリアスで緊迫感のあるストーリーが好きな人
- 少年探偵団の活躍を楽しみたい人
灰原哀というキャラクターを知るうえで欠かせない一本。黒の組織の影がちらつくスリリングな展開を、ぜひ体感してみてください!
第3位:瞳の中の暗殺者(2000・4作目)
サスペンス要素が際立つ本作。目の前で佐藤刑事が撃たれたショックで記憶を失った蘭は犯人に命を狙われるも、コナンに守られるという、スリリングかつ感動的なストーリーが展開されます。
初心者がこの作品を観るべき理由
✅ 記憶喪失という設定で、感情移入しやすい
蘭が記憶を失うことで、コナンや周囲の人々が必死に蘭を守ろうとする姿が印象的で、自然とキャラクターに愛着が湧きます。
✅ 毛利家の団結や園子の友情が光る
蘭のために父・小五郎や母・英理が協力し、親友の園子も彼女を支える姿が描かれます。特に園子の友情は心に響くポイントで、蘭を大切に思う気持ちが随所で感じられます。
✅ コナンが全力で蘭を守る!二人の関係性に感動
犯人に狙われながらも、必死に蘭を守るコナン。命懸けで自分を助けてくれる理由を蘭が問うシーンは、本作の名場面のひとつ。さらに、このコナンの告白が物語のオチにもつながるという巧妙な展開も見どころです。
✅ 「Need not to know(知る必要はない)」が響く名セリフ
物語の鍵となるこの言葉が、最後まで緊張感を生み出し続けます。警視庁を疑うコナンが言われた言葉ですが、事件解決後に自分の正体を問われたコナンが言い返したシーンが熱いです。
✅ ミステリーとアクションのバランスが絶妙!完成度の高い一本
- 警察関係者が容疑者に含まれる「二元ミステリー」の面白さ
- 推理・アクション・ラブコメがバランスよく盛り込まれている
- ストーリーの完成度が高く、シリーズファンからの評価も非常に高い
▶ こんな人におすすめ!
- 蘭とコナン(新一)の関係性を深く知りたい人
- サスペンスや心理戦を楽しみたい人
- キャラクター同士の絆を感じられる作品を観たい人
- コナン映画の完成度が高い名作を体験したい人
ミステリー、アクション、感動が詰まった傑作。初心者にも非常におすすめです!
第4位:迷宮の十字路(2003・7作目)
服部平次と遠山和葉の初メイン回! さらに、劇場版で唯一コナンが新一の姿に戻るという、ファンにとっても貴重な作品です。舞台は歴史と情緒あふれる京都。和の雰囲気と本格ミステリーが融合した、シリーズでも特に異色の一作です。
初心者がこの作品を観るべき理由
✅ 平次と和葉の関係性を知るのに最適!
平次と和葉は、まだ「ただの幼馴染」の関係。そんな平次ですが、幼い頃に京都で出会った女の子を初恋相手だと思っていたというエピソードが描かれます。その女の子が事件の鍵を握ることで、平次の恋の行方にも影響を与えます。
➡ コナンにおける「恋愛×推理」の醍醐味を存分に楽しめる!
✅ 京都の美しい街並みと本格的な和風ミステリー
本作は、劇場版の中でも特に京都の風情を感じられる作品。古都ならではの雰囲気がミステリーの舞台として映え、初心者でも没入感たっぷりに楽しめます。
✅ 平次とコナンの相棒感が最高!
コナンと平次の名コンビが、事件解決のために協力するのも見どころ。平次は「もう一人の名探偵」として高い推理力を発揮しながらも、コナンとの掛け合いは軽快でテンポが良く、初心者にも楽しみやすい展開。
✅ 平次のバイク&剣技アクションがかっこいい!
劇場版名物の大爆発はないものの、平次のバイクシーンや剣技を活かしたアクションは迫力満点! コナンとはまた違う、平次ならではのアクションを堪能できます。
✅ 新一の姿が見られる貴重な作品!
劇場版で唯一、コナンが一時的に新一の姿に戻るというレアな展開。しかも、負傷した平次に代わり、新一が和葉を助けに行くというシーンは胸熱! 「新一×和葉」という珍しい組み合わせも新鮮で貴重なシーンです。
▶ こんな人におすすめ!
- 服部平次&遠山和葉の関係をもっと知りたい人
- 和風ミステリーが好きな人
- 劇場版で唯一、本物の新一が登場する作品を観たい人
「推理・アクション・恋愛」の三拍子が揃った名作! 初心者にも楽しみやすく、特に平次&和葉が気になる人には超おすすめの一作です。
第5位:14番目の標的(1998・2作目)
推理要素がしっかり描かれながらも、毛利夫妻に踏み込んだ感情的なストーリーが展開される本作。小五郎・英理・蘭の家族関係にも焦点が当たる作品です。
初心者がこの作品を観るべき理由
✅ 小五郎と英理の過去が掘り下げられる
小五郎と英理の別居理由が明かされる貴重な作品。過去に小五郎が刑事時代、人質となった英理に向かって発砲した出来事がきっかけで刑事を辞め、二人の関係にも影を落としていることが描かれます。
✅ コナンと蘭のシンクロするシチュエーションが熱い!
物語の中で、蘭が小五郎の行動に疑念を抱き、新一(コナン)に相談する場面があります。そして、事件のクライマックスでは、コナンと蘭が過去の小五郎と英理の状況と似たシチュエーションに。そのとき、コナンがどう行動するのかが最大の見どころ。
✅ 白鳥警部の射撃スキル
今でこそ警察組織の中で個性派キャラが増えていますが、本作では白鳥警部の活躍も見逃せません。ラストの重要な場面で犯人に向かって銃を構えるシーンは、コナン史でも屈指のコミカルポイントとして語り継がれます。
✅ 実質キスシーン!?水中での蘭の救出劇
意識を失ったコナンに蘭が水中で口移しで空気を送るシーンは、ファンの間では実質キスシーンと話題になる名場面。二人の絆が強く感じられる場面でもあり、ラブコメ要素も楽しめます。
▶ こんな人におすすめ!
- ミステリー重視の王道コナン作品を楽しみたい人
- 小五郎・英理の関係性を深く知りたい人
- コナンと蘭の絆が描かれるエピソードを観たい人
- シリアスとラブコメのバランスが取れた作品が好きな人
本作は、ミステリーの完成度が高いだけでなく、キャラクターの人間関係も丁寧に描かれた作品。初心者にとっても、コナンの世界観に没入しやすい名作です!
第6位:世紀末の魔術師(1999・3作目)
怪盗キッド・服部平次・灰原哀が劇場版初登場! とはいえ、彼らが主役ではなく、歴史を絡めた本格ミステリーがメインの作品。ロシアと日本をつなぐ壮大なドラマが展開され、推理要素をしっかり楽しめる一作です。
初心者がこの作品を観るべき理由
✅ 歴史を絡めたドラマチックなミステリー
本作では、ロシアのニコライ一族と、日本の香坂家の歴史が交錯するという、劇場版ならではのスケールの大きな物語が展開されます。ラスプーチンを絡めた謎解きも秀逸で、知的好奇心をくすぐる内容に。
➡ コナン映画の「推理×歴史ミステリー」の魅力を存分に味わえる!
✅ 蘭がコナンの正体を疑う、原作初期ならではの展開
蘭がコナン=新一ではないかと疑い、劇場版ならではの方法でその疑惑が晴れるという、ドキドキのシーンも。原作初期ならではの「蘭の勘の鋭さ」が際立つ場面で、コナンの正体に関するやり取りを楽しみたい人には必見!
✅ 怪盗キッドの初登場&初期のキザっぷりが光る
現在のキッドはコミカルな面も強いですが、初期の彼はよりミステリアスでキザな雰囲気を醸し出しており、登場シーンの演出も幻想的。派手なアクションは少ないものの、駆け引きや台詞回しの巧みさが際立っています。
✅ 雰囲気作りの完成度が高い
本作は、派手な爆発や大規模アクションこそ少なめですが、舞台の神秘的な雰囲気・演出・ミステリアスな展開が際立つ作品。じっくり推理を楽しみながら、劇場版ならではの壮大なストーリーに浸れます。
▶ こんな人におすすめ!
- 歴史を絡めたミステリーが好きな人
- コナンの正体を巡る駆け引きを楽しみたい人
- 怪盗キッドの初期のクールでミステリアスな姿を見たい人
- 派手なアクションよりも、演出や雰囲気作りを重視した作品を観たい人
シリーズの中でも独特の雰囲気を持ち、ミステリー色が濃い作品。初心者でも楽しみやすく、コナン映画の「知的な面白さ」を味わえる名作です!
まとめ
新しい劇場版『名探偵コナン』ももちろん魅力的ですが、初期の作品を観ることで、コナンの世界観を深く理解できるという点は大きなメリットです。登場人物が少なく、キャラクター同士の関係性や物語の進行がしっかりと描かれているため、コナンという作品の基盤となる部分をしっかり楽しむことができます。
初期作品は、キャラクターの成長過程や原作の本来の雰囲気を感じることができ、これを知っていることで後の作品とのつながりや、キャラの行動に対する理解が深まります。初心者向けに、まずはこうした基本的な部分を押さえてから最新作を観ると、より楽しさが増すはずです。
また、ミステリー要素や推理をじっくり味わいたい方にとっては、初期の作品が最適です。アクションや派手な演出が少ない分、推理の面白さやキャラクターの心情に焦点を当てたストーリーが展開されるので、コナンの魅力を存分に堪能できます。
今回ご紹介した作品を観ることで、名探偵コナンの世界により深く入り込むことができ、今後の劇場版や原作をさらに楽しむための土台作りになること間違いなしです!